「メンズエステにジャップカサイの施術を取り入れるのはどう思いますか?」
私の答えはシンプルです。
やめた方がいい、というのが結論です。
ジャップカサイは民間療法。本来の目的は健康
ジャップカサイはタイに伝わる伝統療法であり、本来は健康目的のケアです。
睾丸や鼠径部へのアプローチを通じて血流を促し、男性機能やホルモンバランスの調整をサポートすると言われています。
つまり、そのルーツも目的も「性サービス」ではなく「民間療法」です。ところが、これをメンズエステという枠組みに取り入れてしまうとどうなるでしょうか。
メンズエステに入れるとトラブルが増える理由
メンズエステに来られるお客様の中には、残念ながら性的サービスを期待する方も少なくありません。セラピストがいくら「そうではありません」と伝えても、お客様側は“下心あり”で来てしまうケースが増えます。
その結果、セラピストとお客様の間でミスマッチが起こり、クレームやトラブルにつながるのです。
「抜きがなかった」「想像と違った」といった不満から、SNSや口コミでの誹謗中傷に発展することもあります。
風営法改正で業界は混乱中。隠れ蓑にされるリスク
さらに最近は風営法が改正され、業界全体が混乱しています。
そんな中で「隠れ蓑」にされてしまえば、真面目に取り組んでいるお店まで疑われ、また同じ道をたどることになるでしょう。
メンズエステの歴史に学ぶ
もともとメンズエステは「お姉さんが男性にアロマトリートメントを行う」というシンプルなリラクゼーションでした。
しかし途中から、衣装チェンジや過剰なオプションが加わり、やがては“抜き”や“本番”といった風俗的な方向へと、エスカレートしていったのです。
その結果、「メンエス=グレー」というイメージが定着し、健全にやりたいお店まで同じ目で見られるようになりました。
同じことを、ジャップカサイで、繰り返してはいけないと思うのです。
健全に続けるための選択肢とは
ではどうすべきか。私の考えは明確です。
- エロ寄りでやるなら、風営法を出して堂々と営業すること
法律に則り、性風俗として白黒はっきりさせて経営する。これが一番健全です。 - リラクゼーションや民間療法としてやるなら、メンズエステの看板を外すこと
メンエス系ポータルサイトからも降り、「ジャップカサイ専門店」として正々堂々と名乗って営業する。これが唯一の道です。
その上で、同意書や施術規約を整える、セラピストへの教育を徹底する、お客様への説明を明確にする。
こうした線引きをしっかり行わないと、また足元をすくわれるのは目に見えています。
まとめ
ジャップカサイはあくまで「民間療法」であり、健康のための施術です。
だからこそ「隠れ蓑」として利用されるのが一番悲しいことです。
今回の風営法改正をきっかけに、業界全体がもう一度「何のためにこの施術を取り入れるのか」を問い直す時期に来ています。
真剣に続けたいなら、堂々と、健全に、誇りを持って広めていくことが大切だと考えます。